外の環境への関心を測る
以前から、Java技術者を外から獲得する時に、「オープンソースコミュニティに対する関心の度合い」でその人のスキル・資質が測れるのではないだろうかと考えていた。下記のようなテンプレートを考えてみたがどうだろうか。
技術者への質問のテンプレート
- 実際にプロジェクトで使用したことがあるオープンソースプロダクトを教えてください。
- 興味があるオープンソースプロダクトを挙げて下さい。
- 知っているオープンソースプロダクトを挙げて下さい。(「見聞きした」程度で構いません)
- オープンソースコミュニティを使用されていますか?
- また、オープンソースコミュニティのアカウント等はお持ちですか?
この質問で何が判るか?
- CVSやSubversionといったソースコード管理に関する現状の知識とスキル
- →オープンソースコミュニティに関心があれば、必然的に利用している為。
- 技術に対する意識と期待できる態度、向上心といった技術者の内面
- →正直、上記に関心があるような人と一緒に仕事をしたい。
- 英語に対する意識
- →オープンソースコミュニティ自体、日本よりも海外での活動が活発なため、英語は必須。通常、日本でも翻訳作業が追随して行われるが最新情報ではない。(日本語での情報にしか興味を向けられないのは、少し問題だと思う。先頭に立つ人でなくやや意欲の低いフォロワー。)
要件別の評価ウェイト
高いスキル(フレームワーク構築、共通部クラス設計)
- 評価ウェイト:10%
- 評価ウェイト:40%
- 評価ウェイト:10%
- 評価ウェイト:10%
- 評価ウェイト:30%
中程度スキル(標準化されたモジュールの開発)
- 評価ウェイト:40%
- 評価ウェイト:10%
- 評価ウェイト:20%
- 評価ウェイト:10%
- 評価ウェイト:20%
初心者スキル(詳細な手順含めた指示・トレーニングを要する)
- 評価ウェイト:70%
- 評価ウェイト:10%
- 評価ウェイト:10%
- 評価ウェイト:10%
- 評価ウェイト:0%
オープンソースコミュニティの情報は、その殆どがオープンになっておりインターネットを介して自由に閲覧出来る状態である。既に日本の開発現場でもオープンソースに関する認知度も高く、デファクトスタンダードで有る事は言い過ぎでないと思う。その内容を知っているかそうでないかは技術スキルや取り組み・態度を客観的に判断するために十分な材料になっている、というのがこの主張。
と、同時に、おかしな技術者を捉まえてしまわない為の質問でもある。上記の質問にまともの答えられない技術者とは、(初心者スキルの場合除く)あまり仕事をしたいと思わないだろう。