外の環境への関心を測る

以前から、Java技術者を外から獲得する時に、「オープンソースコミュニティに対する関心の度合い」でその人のスキル・資質が測れるのではないだろうかと考えていた。下記のようなテンプレートを考えてみたがどうだろうか。

技術者への質問のテンプレート

  1. 実際にプロジェクトで使用したことがあるオープンソースプロダクトを教えてください。
  2. 興味があるオープンソースプロダクトを挙げて下さい。
  3. 知っているオープンソースプロダクトを挙げて下さい。(「見聞きした」程度で構いません)
  4. オープンソースコミュニティを使用されていますか?
  5. また、オープンソースコミュニティのアカウント等はお持ちですか?

この質問で何が判るか?

  1. CVSSubversionといったソースコード管理に関する現状の知識とスキル
    1. オープンソースコミュニティに関心があれば、必然的に利用している為。
  2. 技術に対する意識と期待できる態度、向上心といった技術者の内面
    1. →正直、上記に関心があるような人と一緒に仕事をしたい。
  3. 英語に対する意識
    1. オープンソースコミュニティ自体、日本よりも海外での活動が活発なため、英語は必須。通常、日本でも翻訳作業が追随して行われるが最新情報ではない。(日本語での情報にしか興味を向けられないのは、少し問題だと思う。先頭に立つ人でなくやや意欲の低いフォロワー。)

要件別の評価ウェイト
高いスキル(フレームワーク構築、共通部クラス設計)

  1. 評価ウェイト:10%
  2. 評価ウェイト:40%
  3. 評価ウェイト:10%
  4. 評価ウェイト:10%
  5. 評価ウェイト:30%

中程度スキル(標準化されたモジュールの開発)

  1. 評価ウェイト:40%
  2. 評価ウェイト:10%
  3. 評価ウェイト:20%
  4. 評価ウェイト:10%
  5. 評価ウェイト:20%

初心者スキル(詳細な手順含めた指示・トレーニングを要する)

  1. 評価ウェイト:70%
  2. 評価ウェイト:10%
  3. 評価ウェイト:10%
  4. 評価ウェイト:10%
  5. 評価ウェイト:0%

オープンソースコミュニティの情報は、その殆どがオープンになっておりインターネットを介して自由に閲覧出来る状態である。既に日本の開発現場でもオープンソースに関する認知度も高く、デファクトスタンダードで有る事は言い過ぎでないと思う。その内容を知っているかそうでないかは技術スキルや取り組み・態度を客観的に判断するために十分な材料になっている、というのがこの主張。

と、同時に、おかしな技術者を捉まえてしまわない為の質問でもある。上記の質問にまともの答えられない技術者とは、(初心者スキルの場合除く)あまり仕事をしたいと思わないだろう。