PG、SE出世魚の撲滅

誰が最初に言ったのかは判らないがPG⇒SE⇒管理職という俗にいう「SE出世魚」的な処遇がIT業界では何だか蔓延(はびこ)っているみたい、というか通説だと思っていた。私はこういうキャリアパスは妥当でないと不服に思っており…否、心底気に入らない。


妙齢に達し、無理矢理管理職に就けて不幸にも十分な能力を発揮できないのだとしたら、一番打撃を受けるのはその下で働く部下なのだ。そのときは管理職に就く事を受け入れた本人と人事を決定した上役、両方が責任を取ってしかるべきだと思っているのだが…と、この詳しい事はまた今度考えよう。


ところが最近の転職活動中、必ずしもこういうキャリアパスを敷くIT企業ばかりでは無いようで、自分の無知を実感している。内情は良く分からないにしても上級技術職というキャリアパスを公にし認めている企業が実際にあるようだ。


CTO (chief technology officer)が在籍しているような企業だとそのような風潮が強いようで技術者としてはシビアになるため自分を厳しく律するなど必要だが何とも頼もしいことだ。


脱線すると、PG、SE出世魚キャリアパスを敷くIT業界では、コーダーとは(私は良く知らないが)一昔のキーパンチャーとかいう何も考えずひたすらにキーを叩く人という少し蔑んだ意味らしいのだが、そもそも今の時代、本当の意味でコーダーと呼ばれる人がいるのだろうか?私はコーダーとはある意味特殊な技能を有している立派な職種だと思っている。実際仕事を一緒にしたことのあるHTMLコーダーを例にするとひたすら早く美しくValidなXHTML(=つまり熟知しているということ)をぶっ叩く仕事ぶりは賞賛に値する。


PG、SE出世魚は人月見積もりというシステム開発の下請け構造に起因しているようなブログエントリーを読んだことがあるが、多分その通りなのだろう。



ここ最近、技術にこだわり技術者として生涯を全うしたいと強く思うようになった。